我々は、講座を決定するにあたって、どのような内容の講座にするか、アイディアを出し合っていった。その際に利用したのが、先輩に方法を教えていただいたブレーンストーミングである(その詳細は昨年度報告書参照)。
しかし、今回、この報告書を作成するにあたり、文献等で改めてブレーンストーミングについて詳しく調べた結果、教えていただいたものと内容が多少異なっていたため、ブレーンストーミングについて、まとめなおすことにした。
そもそもブレーンストーミングとは、1939年、アメリカのアレックス.F.オズボーンが提唱したアイディアを出す集団技法のことである。"Brainstorm"を直訳すると、「霊感やひらめき、突然の精神錯乱」を意味しているが、オズボーンは「独創的な問題に突撃し、強襲するために頭を使う」という意味でブレーンストーミングの言葉を使った。現在では、品質管理(QC)など日本企業の合理化技法の基盤となったり、問題解決やチームワークの心掛けとしても役立っている。
ブレーンストーミングには4つのルールがある。
- 他人のアイディアを批判しないこと
- 数を出すこと
- 途方もないことを考え出すこと
- 他人のアイディアに相乗りすること
ブレーンストーミングは、このルールにのっとって創造性を開発していく訓練である。独創的な意見は、創造性精神が豊かであってこそ生まれてくるものなので、自由な発想を忌憚なく出していくことが大切である。
また、ブレーンストーミングと同様のルールで紙にアイディアを書き溜めていく「ブレーンライティング」という方法もある。
今年度、我々が利用したアイディア発想法は、純粋なブレーンストーミングではない。どちらかというと、そのルールに則ったピン・カード法であったように思われる。そのため、こちらも紹介しておく。
ピン・カード法というのは、カードを使ったグループ作業による発想法で、アイディアの書かれたカードを動かしたり、場所を入れ替えたりできるという操作性の良さによって使われている。
- アイディアをカードに書いて、テーブルの上に出し合う。
- アイディアが出揃ったら、スタッフが内容を読んで分類する。
- 分類したカードを壁の上に並べ、スタッフは印をつけ、印の数によって順位付けをする。
アイディアは、自由な発想法に基づいて生み出されていいものである。
他にもアイディアを生み出す発想法は数多くある。参考までに今回まとめるにあたって読んだ文献を紹介する。オズボーンの著書以外は泉キャンパスの図書館にあるので、一読してみて欲しい。
| 著者 | 発行年度 | タイトル | 出版社 |
| A.F.オズボーン 上野一郎訳 | 1958 | 『独創力を伸ばせ』 | ダイヤモンド社 |
| 川喜田二郎 | 1967 | 『発想法 ―創造性開発のために―』 | 中公新書 |
| 川喜田二郎 | 1970 | 『続・発想法 ―KJ法の展開と応用―』 | 中公新書 |
| 星野匡 | 1987 | 『企画の立て方』 | 日本経済新聞社 |
講座決定の過程
アンケート@の集計結果を参考に、これまでのブレーンストーミングで出された案を最終的に10程度まで絞り込んだ。今年度開催された盲導犬に関する講座以外にも、料理講座やアロマテラピーに関する講座、昨年と同じ敬語に関するマナー講座等が提唱された。
その際、我々は企画書を作成して、互いにプレゼンテーションしあった。講座の目的、内容、講師等についてまとめ、今年度開催する講座を何にするか話し合った。特に我々は、互いに自己主張が強かったために、妥協するのも一苦労であったが、今川さんや水谷先生の話も参考に納得いくまで話し合っていった。